アディダスワールド
アディダスの日本戦略
独特の戦略を採るアディダスジャパン。その秘密とは。
定番
日本におけるアディダスの特徴として挙げられることに、定番の多さ、というものがあります。スーパースター、カントリー、スタンスミス。。。常にこれらのモデルは店頭に並び、街を歩けば必ず履いている人がいる。このような、日本で定番化したブランドを持っているメーカーは、アディダスだけです。
アディダスの日本戦略。この戦略によって日本にスーパースターやスタンスミスといった名作が定番化したといっても過言ではありません。なぜ日本においてアディダスは多くの定番が存在するのか。なぜ他のブランドにはあまり定番が存在しないのか。それは戦略の違いから生じているのです。

子会社か、代理店か
普通、スニーカーメーカーが日本に進出する場合、大きく分けて2つの戦略があります。 1つは子会社を日本に置き、日本での経営も海外にある本社が指揮をとる、という戦略。NIKEやREEBOKの戦略が このやり方です(REEBOKはあんまり自信ないけど)。もう1つは、日本の会社と総代理店契約を結び、日本での経営 を任せてしまう、という戦略。このやり方を行なっているのが、コンバースです。
デサント
ではアディダスはどの方法で日本に進出しているのでしょうか。
答えは、昔は後者、今は前者です。昔(どんくらいかは知りません)アディダスは、スポーツメーカーのデサントと総代理店契約を結んでいて、日本における アディダスのマーケティングや販売方法をすべて任せていました。この日本人の経営する、日本を知り尽くしたデサントによって、アディダスは日本向けの戦略を取ることが可能となり、アディダスは日本に根付いたのです。このデサントの経営は、アディダスが子会社であるアディダスジャパンを作ることにより終了し、その後はアディダスが直接経営の指揮をとっています。 このデサントが現在のアディダスの基礎を作りました。
オリジナルス
そのデサント戦略の代表的なものが、originalsです。これはスーパースターやスタンスミス、カントリーなどのアディダスの名作シリーズのことで、日本独特のブランドです。日本人は機能性よりファッション性を選ぶ、ということを感じたデサントは、最新の技術を搭載したスニーカーよりも、古い名作を定着させようとし、originalsシリーズを作りました。 NIKEなどの他スニーカーメーカーは、靴の売れ行きが悪くなるとすぐに販売を打ち切り、新作を投入してしまいますが、デサントは 長い時間をかけ、根気よくスーパースター、スタンスミス、カントリーの御三家を販売し続けたのです。
このデサントの地道な戦略が、スーパースター、スタンスミス、カントリーを定番として定着させました。アディダスに定番が多い背景には このようなデサントの努力があり、この地位までアディダスを成長させたデサントが今は契約を打ち切られ、ルコックなどを 扱っているのは、少し寂しい気がします。
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